食事摂取基準2010年版公表
厚生労働省は2009年5月29日、
日本人の食事摂取基準2010年版を公表、
生活習慣病予防の観点からの数値など、
各栄養素の具体的な摂取基準を明らかにしました。
同摂取基準は、2010年から2014年度までの5年間使用されます。
10年版は、健康の維持増進だけでなく、
生活習慣病予防を目標に、摂取量基準を示しました。
対象はビタミン・ミネラル、たんぱく質など
栄養素34種類と、エネルギー。
策定方針は現行の05年版を踏襲し、5つの指標を設定しました。
策定における留意事項として、
サプリメントの介入研究の取り扱いにも言及。
「サプリメント等から大量に特定の栄養素を摂取することが
妥当か否かに関しては、慎重な立場をとるべき」
としました。
摂取不足の有無などを判断する指標として
「推定平均必要量(EAR)」を算定。
不足のリスクがほとんどなくなる量として
「推奨量(RDA)」を設定しました。
この2指標を設定できない栄養素については、
「目安量(AI)」を定めました。
主な栄養素の摂取基準をみると、
不足が指摘されるカルシウムの15~69歳女性の
推定平均必要量は550mg、推奨量が650mgとなりました。
葉酸は12歳以上の男女で推奨量を240μgとし、
妊娠を計画しているまたは妊娠の可能性がある女性について
付加的に400μgのプロテイルモノグルタミン酸の
摂取が望まれることを付記しました。
これまでに「上限量」としていた指標は、
過剰摂取防止の観点を明確にするため、
「耐容上限量(UL)」に名称を変更。
また、生活習慣病の一時予防のため
当面の目標とすべき摂取量として「目標量(DG)」を示しました。
「目標量」は、脂質5種類、炭水化物、食物繊維、
ナトリウム、カリウムについて策定され、
ちなみに18歳以上の食物繊維の目標量は
男性が19g以上、女性が17g以上としています。
また、「脂質」では、EPA・DHAについて、
「心不全に対しても効果が認められている」
「冠動脈疾患だけでなく、脳梗塞、加齢黄斑変性症に
大しても予防効果を示す可能性が高い」などと
その有効性を明記しました。
成人の目標量として「EPAおよびDHAは1g/日以上
摂取することが望まれる」としています。
1gという明確な数値が示されたことで、
補充という観点を踏まえた魚油サプリメントの
推奨量の指標となることが期待されます。
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