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2009年5月

乳酸菌でやけどの治りが早まるか?

さて、今日はなんとも不思議なお話。
コンビは殺菌乳酸菌EC-12の塗布あるいは経口投与で
やけどの治癒促進効果が早まることが示唆された・・・
と第147回日本獣医学会学術総会で発表しました。

この話、すごくないですか?
乳酸菌ですよ、しかも死んだ状態の。
これが経口はともかく、塗布でもやけどの治りを
早めるだなんて驚きです。

やけどモデルマウスを用いて、
やけどの部位に殺菌乳酸菌を塗る、
あるいは殺菌乳酸菌を経口摂取させることによる治癒促進効果を
mRNA発現解析・創傷部面積測定および
病理組織学的検査で検討・評価しました。

具体的な方法として、背中の左右にやけどを負わせたマウスを
1)生理食塩水を毎日塗るグループ(コントロール群)
2)殺菌乳酸菌を毎日塗るグループ(塗布グループ)
3)殺菌乳酸菌を毎日摂取するグループ(経口摂取グループ)
以上の3群にわけ、1週間飼育し、
やけどから0、1、4、5、6日目に創傷免疫を測定し、
7日目に剖検を行いました。

その結果、
殺菌乳酸菌をやけどの部位に塗ることにより、
炎症性サイトカイン(IL-1α・TNF)がコントロール群より
有意に高くなっていることがわかりました。
また、血管内皮細胞増殖因子が高くなる傾向に、
神経成長因子は有意に低くなることが確認されました。

・・・免疫が苦手なのでよくわからないのですが、
炎症性サイトカインが高くなってもよいものなんでしょうか。
高くなることで免疫細胞が活発化して、
治りがよくなるということなんでしょうか・・・。
どうなんでしょうね。不勉強で申し訳ないです。

一方の経口摂取グループでは
トランスフォーミング増殖因子β2(創傷治癒に関わる因子)が
有意に高くなっていることがわかりました。

また、創傷部面積の経日的な曲線下面積が
塗布グループでコントロール群よりも低値を示し、
解剖時の表皮の基底細胞間距離は
コントロール群よりも塗布グループで約20%、
経口摂取グループで約10%短くなりました。

そして、病理組織学的検査では、
塗布グループで上皮再生および炎症性変化の改善が
経口摂取グループで炎症性変化の改善が認められました。

炎症性サイトカインは増えても、実際の病理組織上では、
炎症が収まったってことなんですかね。
ううむ。免疫が苦手なのでよく理解できませんでした。
ちゃんと勉強する必要がありますね。

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クコの実でコラーゲン分解を抑制!?

さて、今日はクコの実のお話。
中華料理のおかゆにちょこんと載っている赤い実。
これがクコの実ですが、漢方では滋養強壮に効果があるとして、
昔から使用されてきました。

今回、そのクコの実にコラゲナーゼを阻害する働きが
あることをサティス製薬が発表しました。

コラゲナーゼとはコラーゲンを分解する酵素で、
加齢や紫外線を浴びた際に活性が高まり、
コラーゲンを破壊・消化して
お肌のコラーゲンを減らしてしまいます。

クコの実エキスにはもともとコラーゲン合成作用があることが
同社の研究でわかっていましたが、
今回、コラーゲンの分解を抑制することも
明らかになりました。

つまり、コラーゲンを増やすお手伝いと
減らすのを抑える作用がクコの実にはあるということなんですね。
うれしい限りです。

ただ、このクコの実エキスが持つコラゲナーゼ阻害活性は
緑茶エキスと同等なのだとか・・・。
緑茶エキスがコラーゲン分解を抑制することは
知りませんでしたが、この作用は強いのでしょうか?
どうなんでしょうかね。

でも、お肌にいいというのであれば、
試してみたくなるのが、女性の心というところでしょうか。
中華料理に出た際にはしっかり食べなきゃと思いますね!

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日本人の肥満は病気には結びつかない!?

さて、今日は肥満のお話。
最近メタボという概念が浸透したせいか、
太めの人というと即、心筋梗塞や脳卒中になりやすいという
考えが一般化しています。

しかしながら、厚生労働省研究班による多目的コホート研究
「メタボと死亡・疾病との関連を調べた調査」で
肥満はガン疾病リスクには関連しない上、
循環器疾患も肥満より血圧対策が重要であるという
検証結果を発表しました。

世の中の単なる(?)太めのみなさん、
ちょっと安心しましたか?

今回の研究では、血圧高値、高血糖、低HDL
高中性脂肪、肥満(BMI25以上)の5因子のうち、
3因子以上を持つ場合(米国などのメタボ基準)、
肥満のほかに2因子以上を持つ場合(日本基準)について
3つの研究結果を検証しました。

一つ目は40~69歳の男女約28,000人を
平均10年追跡したところ、1,858人にがんの発生を確認しました。
その結果、メタボがあるグループとないグループでは
ガンにかかるリスクに差がなかったことがわかりました。
ただし、部位別で見ると、
男性では肝がん、女性で膵がんについては
メタボありのグループでリスクが高くなったそうです。
やっぱりたくさん食べる肥満の方は
消化器系に負担がかかるんでしょうかね?

二つ目は40~69歳の男女約34,000人を平均13年追跡し、
メタボだと男性では虚血性心疾患(日本基準のみ)
および循環器疾患死亡リスクが上昇し、
女性では総死亡(日本基準のみ)、虚血性心疾患死亡リスクが
上昇していました。

しかし、メタボとガン死亡リスクの間には
関連が見られませんでした。

さらに肥満(BMI25以上)の有無でわけ、
メタボ関連因子集積との関連を調べたところ、
全死亡あるいは、循環器疾患死亡のリスクは
肥満のないグループでも同程度でした。
つまり、メタボは循環器病に関連しますが、
単なる肥満では特に深く関連しないということですね。

3つ目は、40~69歳の男女約23,000人を平均約11年追跡し、
693人が循環器疾患の診断、
メタボと男性の虚血性疾患との関連を確認しましたが、
脳卒中との関連はありませんでした。

その研究でメタボの影響の大きさを調べるために、
「寄与危険度割合」を算出した結果、
メタボ対策よりも血圧対策が重要であることがわかりました。

つまり、今の日本のメタボ診断基準では
肥満が必須条件になっていますが、
メタボとは診断されない非肥満型の高血圧の人が
実は循環器疾患になりやすいということなんですね。

う~ん、このことからメタボよりも血圧をどうにかしたほうが、
健康寿命を延ばすには良いということなんでしょうかね。
今後のメタボ対策に影響が出そうですね。

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「最新版医療従事者のためのサプリメント・機能性食品辞典」発売!

さて、今日はおすすめの本について。
サプリメントに関して、どの情報を信じていいのかわからない
・・・という方はいらっしゃいませんか?
そういう方にうってつけの本が先日発売になりました。

「最新版 医療従事者のためのサプリメント・機能性食品事典」
という題名の本です。
私も最新版ではないものを持っているのですが、
全ページカラーのイラストが豊富に使われている上、
ちゃんと参考文献も細かく載っているので
非常にわかりやすい上、信頼できます。

しかも最新版では、食品と医薬品の相互作用について
一覧表表示がしてあるそうです!!
薬剤師の私としては個人的にノドから手が出るほど欲しいです。
価格は1万円と少し高めですが、医療に従事されている方や
健康食品を扱っている方にも読んで欲しい本です。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所さんのホームページには
健康食品のデータベースがありますが、
やはり取り締まる側の立場があるせいか
健康食品に対して非常に否定的な言葉のオンパレードです。

もちろんそういった姿勢もものすごく大事だとは思いますが、
やはりマイナスの情報だけではなく、
プラスの情報も欲しいものです。
決して出版元である講談社さんの回し者ではありませんが、
ご興味がある方はぜひぜひお買い求めくださいませ~!

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