さてさて、今日は果物と野菜についてのお話。
野菜は1日350g、果物は150gという
途方もない摂取目標が定められていますが、
みなさん、達成していますか?
私個人はというと、果物をほとんど食べないので、
まず果物からして目標未達成、そして
野菜も食べられていないと思います。
今日は、そんな野菜が足りないあなたへ
警鐘を鳴らすお話。
このほど、厚生労働省研究班が、
野菜・果物および抗酸化物質の摂取量と
肝がん発症の関連について比較した結果、
α-カロテン、β-カロテンを多く含む野菜の高摂取グループで
肝がんのリスクが低下する・・・と発表いたしました。
調査班は、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄、大阪の
6保健所管内に在住している40歳から69歳の男女約2万人を対象に、
1993年から2005年まで調査しました。
アンケートから野菜・果物および抗酸化物質摂取量を推計し、
3つのグループに分け、もっとも少ないグループと
他のグループとで、肝がん発症との関連を比較しました。
その結果、12年間の追跡期間中に101人が肝がんと診断され、
うち8割はB型かC型の肝炎ウイルスに感染していました。
野菜と果物の摂取について調べたところ、
合計摂取量と肝がんの発生リスクに関連はみられませんでしたが、
種類別にみると野菜、緑黄色野菜、緑葉野菜では、
摂取量がもっとも多いグループの肝がんリスクは、
もっとも少ないグループに比べ約40%減少しました。
野菜なら何でも良いわけでなく、
緑黄色野菜を食べたほうがいいということですね。
しかしながら、一方の果物に関してはというと
摂取量がもっとも多いグループでは、
もっとも少ないグループに比べ、発症率が
逆に45%高まっていたそうです。
緑黄色野菜は肝がん発症予防にはよくて、
果物はだめ、という理由がわかりませんね。
非常に意外な結果です。
また、抗酸化物質と肝がん発症の関係をみていくと
・レチノール(ビタミンA)
肝がん発症とのリスクに関係なし
・ビタミンC
高摂取群で肝がん発症リスク上昇
・α-カロテン、β-カロテン
高摂取群で肝がん発症リスク低下
ビタミンCを多量に摂取した方はリスクがあがるんですよ!
これも非常にびっくりなお話ですが、
これにはちゃんと理由がついています。
慢性肝炎の方は鉄分の摂取を控えたほうが
良いことはご存知ですよね?
鉄は悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させる
大きな要因であり、鉄が多いと炎症を引き起こし、
肝炎を悪化させます。
その鉄の吸収に関わっているのがビタミンC。
貧血でお医者さんから鉄剤とビタミンCを一緒に
処方された方も多いと思います。
つまり、ビタミンCを大量に摂取すると、
鉄の吸収アップを通じて、活性酸素を発生させるため
肝炎を悪化させる、ひいては肝がんに至らしめる
ということらしいです。
このときばかりはビタミンC自体の抗酸化能力は
発揮されないみたいですね。
奥が深い話ですね・・・。
思わず、ううむとうなりたくなります。
なお、α-カロテン、β-カロテンは活性酸素を消去することから
肝がん発症を予防するのだとか。
とりあえず、肝臓に不安がある方、
アルコールをたくさん摂取されている方、
ぜひぜひ緑黄色野菜をもりもり食べてくださいね!
最近のコメント