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2009年3月

糖尿病患者では高血糖が認知機能低下をもたらす

さてさて、今日は糖尿病のお話です。

脳といえば、全体重に比してからだの2~3%に過ぎないのに、
人が消費する全酸素量の20%を消費するといわれるほど、
エネルギーの消費活動が大きいところ。

しかも、そのエネルギー源はグルコースのみ。
つまり、一般的には血糖値が低いと脳に支障を生じると
いわれています。

今日はそんなお話を覆す、びっくりなお話です。

血糖値の上昇に比例して、
2型糖尿病および心臓血管病リスク因子を持つ患者さんの
認知機能が低下する・・・と“Diabetes Care2月号”で
報告されました。

脳にはある程度の血糖値の幅が必要ですが、
多すぎても少なすぎてもだめってことなんでしょうかね?

イスラエル・テルアビブ大学の研究グループは
2型糖尿病の2,977人を対象に、
空腹時血糖値および糖化ヘモグロビン(HbA1C)の
血糖値評価試験を行いました。

また、同時に被験者に4種類の認知機能検査を
受けてもらいました。
・精神運動機能検査(DSST)
・ミニメンタルステート検査(MMSE)
・Reyの聴覚言語学習テスト
・ストロープテスト

その結果、血糖値が上昇するにるれて、
4種類のテストスコアが低下することが確認されました。

HbA1C値が1%増加すると、
DSST得点が1.75点、MMSEが0.20点、
記憶スコアが0.11点減少し、ストロープテストの結果も
悪いものでした。

これかの減少はすべて統計上有意だと考えられた一方、
空腹時血糖値は、どのテストにも影響を及ぼさなかったそうです。

HbA1Cは過去1ヶ月の血糖値を反映するものですが、
これが高いと認知機能に影響を与えるということなんですね。
なぜ空腹時血糖と認知機能の因果関係が
見つからなかったのかは不明ですが・・・。

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健康食品の効き目とリスク~誰が何を決めるか~

今日は公開シンポジウムの紹介です!

日本学術会議パブリックヘルス分科会および
日本衛生学会の合同公開シンポジウム
「健康食品の効き目とリスク~誰が何を決めるか~」が

2009年4月1日(水)13:00~16:30に、
北里大学白金キャンパス薬学部コンベンションホールにおいて
開催されます。(無料、定員300名)

過去20年ほどの間に急速な広がりを見せた健康食品の
1)効き目とリスクの評価
2)製品を購入する際の消費者の自己決断の経緯
3)国際的に見た制度や規制のあり方
4)日本人の健康観や食文化に与える影響  
など、健康食品の現在を浮き彫りにし、
何が求められているかを問う内容となっています。

■プログラム■

・開会の挨拶 
  岸玲子 北海道大学大学院医学研究科教授

・健康食品のひろがり
  津谷喜一郎 東京大学大学院薬学系研究科特任教授

・健康食品の効き目~大豆イソフラボンを事例として~
  石見圭子 国立健康・栄養研究所栄養疫学プログラム
       生体指標プロジェクトリーダー

・健康食品のリスク
  香山不二雄 自治医科大学地域医療センター
        環境医学部門教授

・グローバル化時代の健康食品のレギュレーション
  大濱宏文 日本健康食品規格協会理事長

・食の哲学地図から見た健康食品
  松永澄夫 東京大学大学院人文社会系研究科
       文学部哲学教授

・総合討論

・まとめ
  相澤好治 北里大学医学部長

・・・とこのように盛りだくさんな内容です!
それなのに無料で見れるとはなんとも豪華ですね。
サプリメントを扱う会社に勤める私も聞きに行きたいのですが、
やはり月初めとなると忙しく、残念ながらパスします。

どうぞ、興味がある方はぜひぜひご参加ください!!

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サプリメントの置き場所第1位は?

さて、みなさんサプリメントはお飲みですか?
また、飲んでいる方に質問。
サプリメントはどこに保管していますか?

私個人は、飲み忘れないように
ダイニングテーブルの脇にある棚に保管しています。
(ご飯の最中に席を立たずして手を伸ばせば届くところ)

他の人はどうなのか・・・
ちょっと気になりませんか?
このほどアメリカのCRNがサプリメント消費者調査を行い、
どこにサプリメントを保管しているか調べました。

その結果、以下のとおりとなりました。

第1位:台所のキャビネット 52%
第2位:キッチンカウンター 15%
第3位:寝室        11%
第4位:冷蔵庫        7%
第5位:机          5%
第6位:お風呂        5%
第7位:お財布        4%

やっぱりみなさん、手の届くところに保管する
傾向にありますね。
にしてもお風呂だと、なんだか湿気てしまいそうです。
また、財布も男性の場合、サプリメントが
体重の圧力(?)でぼろぼろになってしまわないか
ちょっと心配ですね。

でも、お風呂もお財布も毎日使用するものだからこそ、
サプリメントを保管しているのかもしれませんね。
それだけ、身近な生活に浸透しているということでしょうか?

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認知症にビタミンD不足が関与!

さて、今日はビタミンDのお話。
ビタミンDは近年注目を集めるビタミン。
最近、ビタミンの中でもっとも論文報告が多いのが、
ビタミンDなんだそうです。

そんなビタミンDですが、
なんと認知症にも関与するかもしれないという
ケンブリッジ大学ペニンシュラメディカルスクールと
ミシガン大学研究グループの
“Journal of Geriaric Psychology and Neurology”
に掲載された論文を紹介いたします。

ペニンシュラメディカルスクールの研究グループは
2000年にイギリスで行われた健康調査データを元に
認知機能を評価しました。
調査は、65歳以上の約2,000人を対象に行いました。

その結果、ビタミンD値の低下によって
認知機能障害のレベルが増加することを確認し、
中でも一番ビタミンD値が低かったグループは
最適値だったグループと比較して
認知機能障害のリスクが2倍であることが判明しました。

研究グループのIain博士は、
「今回の知見は、ビタミンDと晩年の認知機能障害とを
関連付けた初めての大規模疫学研究。
認知症は、高齢化社会が進む社会背景で問題となっており、
認知機能障害が認知症に発展する恐れもある。

また、認知症予防の有効な手段解明が重要視されている中、
今後、ビタミンDサプリメントが
高齢者における認知機能障害や認知症の発症リスクを
減少させる安全な方法かどうかを調べる必要がある」
とコメントしています。

ほんとに今後の研究でビタミンDが認知症予防に
安全かつ有効であることが証明されるといいですね。

ほかにもさまざまな生理作用を持つといわれるビタミンD。
認知機能低下予防効果がしっかり証明される前に
飲みはじめても、決して無駄にはならないと思います。
ぜひぜひビタミンDをサプリメントとして
摂取してみてはいかがでしょうか?

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カフェインで幻聴!?

中年期の適度なコーヒー摂取は、
認知症の予防になるかもしれない・・・という話を
先日紹介いたしましたが、今日はちょっとネガティブなお話。

イギリス・ダーハム大学の研究グループは、
カフェインの大量摂取が幻聴を経験する傾向を高めると
“Personality and Individual Differences”で報告しました。

研究グループは
1日にインスタントコーヒー7杯分以上を摂取する人を
「高カフェイン摂取者」と定義し、
学生200名にカフェイン摂取状況を尋ねました。

その結果、「高カフェイン摂取者」は
1日にインスタントコーヒーを1杯以下しか摂取しなかった
「低カフェイン摂取者」に比べて、
その場に存在しない人の声を3倍聞く傾向があることを
確認しました。

詳しい研究の内容はわかりませんが、
幻聴が聞こえるかどうか・・・というのは
どのように判断するんですかね。
疑問が残ります。

論文著者は、
「今回の知見は、食事と幻覚の関連性を示す第一歩。
これまでの研究では、幼少時代のトラウマなど
数多くの因子が身体ストレス反応への影響によって
幻覚を生じさせると考えられている。

幻覚が気分や食品、特にカフェインと身体的ストレス反応に
関連があるとすれば、栄養学的観点から調べる必要がある」
と語っているそうです。

じつは、幻覚や幻聴が精神的な原因だけではなく、
食べ物由来の栄養素に原因がある可能性があるということですね。

特にストレスも無いのに、
幻覚や幻聴を自覚する方(いるかどうかわかりませんが・・・)、
ぜひともカフェインの取りすぎには注意してくださいね!

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ノコギリヤシエキス、抜け毛にも有効!?

さて、今日はノコギリヤシエキスについて。

ノコギリヤシについて、耳慣れないかもしれませんが、
もともとは前立腺肥大を緩和する男性向けサプリメントとして
知られてきました。

今回は前立腺肥大ではなく、
抜け毛にも効果がある・・・というお話を紹介いたします。

イタリアの植物素材抽出メーカーであるインデナ社が
ノコギリヤシエキスを含む製品で
頭皮疾患の治療および予防のための
医薬品および化粧品の日本での特許を取得しました。

申請で提出した試験では、
頭皮の落屑(フケ)を有する被験者60名を
無作為に4グループにわけ、

以下のサプリメントを8週間摂取してもらい、
治験開始直前、治験終了時、終了4週間後に
頭皮や毛根の状態を確認しました。

1グループ
ノコギリヤシエキス ・ブドウエキス・微量元素・
アミノ酸・ビタミン剤が含まれたカプセル

2グループ
プラセボ薬

3・4グループ
ノコギリヤシエキス80mg
ブドウエキス25mg
が含まれた錠剤

その結果、1グループ(カプセル剤を摂取したグループ)で、
治検終了時には活動期の毛根を増加させ、
栄養失調活動状毛髪の値を減少させ、
休止期の毛球を減少させることが見られることがわかりました。

また、これらの結果は終了4週間後の追跡調査でも
見られました。

これらの結果から
頭皮疾患にも有効であることが商品され、
今後化粧品用途でも利用に期待がかかっている
そうです。

前立腺肥大だけでなく、抜け毛予防にも効果があるので、
これからますます、中高年男性のノコギリヤシエキスの需要が
伸びるかもしれませんね。

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野菜・果物は骨を強くする?

さて、今日は骨の話。
からだの中のpH(酸性・アルカリ性)が
骨の健康に関わっていることはご存知ですか?

私も薬学部でならった・・・ような気もするのですが、
とりあえずびっくりでした。

このほど、
“Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism”に
掲載された内容によると、
サプリメントや野菜・果物を摂取することで、
からだの中がアルカリ性に少し傾くと、
骨からのカルシウムの溶出が抑えられ、
骨が強くなる可能性があることがわかりました。

今回、50歳以上の男女171人を対象に、
プラセボ、重炭酸カリウム(アルカリ性)、
重曹(弱アルカリ性)または塩化カリウム(弱酸性)の
いずれかを3ヶ月間摂取させたところ、

アルカリ性の重炭酸カリウムを摂取した人々は、
尿中のカルシウム排泄および骨吸収の有意な減少が
みられたそうです。

ここで骨吸収とは、
腸管からのカルシウムの吸収という意味ではなく、
骨からカルシウムなどのミネラルが溶け出して壊れる過程のこと。

つまり、骨吸収が増加すると、
骨密度の減少や骨折のリスクが増加するということなんですね。
逆に骨吸収が抑制すると、骨の強化になるというわけなんです。

中高年の多くの方が摂取している一般的な食事は、
体に酸を産生させるようなものが多い上、
加齢によっても酸を排出しにくくなるため、
からだがほんの少し酸性に傾きがちになるそうです。

お肌は弱酸性なのですが、
血液はというと、もともと弱アルカリ性であるため、
からだが酸性に傾いてしまうと、それを中和するために、
骨のミネラルを溶かして、血液を弱アルカリ性に保つのだとか。

つまり、血液を弱アルカリ性に保つため、
食事の酸/アルカリバランスに気をつけると、
骨からのミネラル溶出が抑えられて骨が強くなります。

アルカリ性の食品としては、代表的なものは野菜や果物。
摂取すると、代謝の過程で
体内で重炭酸塩やアルカリ性化合物が産生されるのだそうです。

みなさん、骨にはカルシウムやビタミンD・Kもいいですが、
野菜や果物を摂取するのもおすすめです!

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