糖尿病患者では高血糖が認知機能低下をもたらす
さてさて、今日は糖尿病のお話です。
脳といえば、全体重に比してからだの2~3%に過ぎないのに、
人が消費する全酸素量の20%を消費するといわれるほど、
エネルギーの消費活動が大きいところ。
しかも、そのエネルギー源はグルコースのみ。
つまり、一般的には血糖値が低いと脳に支障を生じると
いわれています。
今日はそんなお話を覆す、びっくりなお話です。
血糖値の上昇に比例して、
2型糖尿病および心臓血管病リスク因子を持つ患者さんの
認知機能が低下する・・・と“Diabetes Care2月号”で
報告されました。
脳にはある程度の血糖値の幅が必要ですが、
多すぎても少なすぎてもだめってことなんでしょうかね?
イスラエル・テルアビブ大学の研究グループは
2型糖尿病の2,977人を対象に、
空腹時血糖値および糖化ヘモグロビン(HbA1C)の
血糖値評価試験を行いました。
また、同時に被験者に4種類の認知機能検査を
受けてもらいました。
・精神運動機能検査(DSST)
・ミニメンタルステート検査(MMSE)
・Reyの聴覚言語学習テスト
・ストロープテスト
その結果、血糖値が上昇するにるれて、
4種類のテストスコアが低下することが確認されました。
HbA1C値が1%増加すると、
DSST得点が1.75点、MMSEが0.20点、
記憶スコアが0.11点減少し、ストロープテストの結果も
悪いものでした。
これかの減少はすべて統計上有意だと考えられた一方、
空腹時血糖値は、どのテストにも影響を及ぼさなかったそうです。
HbA1Cは過去1ヶ月の血糖値を反映するものですが、
これが高いと認知機能に影響を与えるということなんですね。
なぜ空腹時血糖と認知機能の因果関係が
見つからなかったのかは不明ですが・・・。
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